富士山への道 リポート その3
7月19日(日)
前日20:30頃に就寝するが、こんな寝返りもうてないような狭いスペースでぐっすり眠れるわけもない。
土日だから満員だったが、平日ならもっと人が少なく、広めのスペースで寝られるのだろうか。
寝てる間もも高山病による頭痛に悩まされる。
就寝時は呼吸が減るので、より高山病がきつくなるそうだ。
1:45
起床。
頭痛と寝不足で体調がとても悪い。
『ヤマノススメ』のあおいちゃんのように、リタイアも覚悟した。
頂上でご来光を見ようと、多くの人が1~2時頃に出発する。
食欲はないがエネルギーを取らないといけないので、朝食として持たされた助六寿司の弁当のいなりずしを食べる。
2:10
八合目の白雲荘を出発。
ヘッドライトを付けた人が連なって登っていく。
これはこれで綺麗な光景だと思った。
しかし、砂礫や岩場を暗い中進むのはやはり危険。
気を付けなければいけない。
2:50
本八合目到着。
標高3,400m。
ここで少し休憩をすると低酸素に少し慣れてきたのか、頭痛がかなり治まってきた。
頭痛がないと元気も出てくる。
飲み物がなくなったのでペットボトルのグリーンDAKARAを買う。
500mlで500円。
日本一高いペットボトルだ。
また登り始めると硫黄の臭いがし始める。
最後に大噴火したのは江戸時代とは言え、一応休火山なんだなと感じる。
酸素不足のせいか、寝不足のせいかわからないが欠伸が妙に出る。
なぜかしゃっくりも出始めた。
私の体は大丈夫なのか。
道が狭く、人が多いので九合目の前に大渋滞発生。
2歩進んでは5秒休むといった感じ。
九合目が見えているのになかなか進まないのは精神的に疲れる。
4:30
日の出が始まる。
九合目の手前でご来光を見ることになったが、私は頂上で見ることにこだわりはなかったのでこれで十分。
日が昇るとヘッドライトなしでも足元がわかるので登りやすく、歩みも軽くなる。
明るいってありがたい。
やっぱり暗い中を進むのは疲れるんだなと思った。
4:55
九合目到着。
標高3,600m。
九合目は意外となにもない。
もうすぐ頂上だからか。
明るくなると遠くの方に下山する人も見えてくる。
登頂した後、1,500mほど下山することを考えると疲れるので、今は考えないようにする。
しかし、酸素が薄いせいですぐに息が切れるし、回復が遅い。
少し登っては休憩といった感じになる。
5:55
吉田ルート頂上到着。
標高3,710m。
標高3,776mの剣ヶ峰は反対側になるのだが、強風のせいで行けなかった。
まあ、疲労もピークだったので、行けたとしても行かなかったと思う。
頂上は雲がかかっていて景色は何も見えない(雲の中)。
頂上まで登った人はご来光を見られなかったようなので、途中で日の出になったのは逆によかったのかもしれない。
気温は5度くらいらしいが、強風のせいで体感温度はもっと低い。
体が冷えたのでお店に入ってラーメンを注文した。
おそらくサッポロ一番。
朝食や途中の補給食もそんなに食べていないし、軽く食べられるだろうと思ったが、なぜか全部食べられなかった。
味もあまりおいしく感じなかった。
高度が高いと食事をおいしく感じないという証明もされてるからそれだったのかな?
でも、体は温まった。
疲労や寝不足もあり、食べたらその場でうたた寝をしてしまった。
すると店員さんから「寝ると高山病になりますよ」と起こされた。
隣に座った女の子二人組の片方が座った途端倒れこんだ。
ひどい高山病らしい。
すぐに店を出ていったが、無事に下山できただろうか(ニュースになってないから大丈夫なんだろうが)。
私も少し寝たら元気が出たので、今回の目標である「富士山頂でアクロバット」をする。
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足場が悪いのと疲労で満足な出来ではなかったが、とりあえず目標達成。
下山編のその4に続く。
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